SENT対応低価格ロジックアナライザー

SENTのデータをデコード出来る低価格のロジックアナライザーを探してみました。

Saleae Logic か LAP-C がSENTプロトコルに対応していないか期待したのですが
残念ながら未対応でした。(この2つはすでに持っているので購入の必要が無い)

IKA LOGIC
ScanaPLUSScanaQuad がSENTに対応しているようです。
2つ共「ScanaStudio」という同じソフトを使っています。

多分一番安いSQ25でもSENTの解析は出来ると思いますがこれだと
Serial protocolでのトリガがかからなさそうなのでもう一つ上の
SQ50の購入を検討しています。

本体の購入は「通販ショップ エレファイン」さんで購入できそうです。
ちなみにSQ25が11,232円です。
(当ブログは「通販ショップ エレファイン」さんとは何の関係もございません)

SENT 出力のセンサー

SENTのテストの為のマイコンボードはMicrochip社の
「dsPIC33EV 5V CAN-LIN Starter Kit」を購入したが
肝心のセンサーはまだ購入していないので探してみたがなかなか見つからない。

なんとか以下のセンサーを見つけた。
(「Digi-Key」から購入可)

Melexis社

MLX90367 : Triaxis Position Sensor Feat. SENT Protocol
MLX90366 : Triaxis Position Assembly Feat. SENT Protocol

Micronas社
HAL3735DJ : Programmable Hall-Effect Sensor

当然ながらデータシートは英語です。

Microchip社のCan-Lin Starter Boardを購入

SENTの実験を行う為にMicrochip社のTest Boardを購入しました。
製品名は「Can-Lin Starter Board」ですがSENT用のI/Fも実装されています。
搭載のマイコンチップは「dsPIC33EV256GM106」です。
このCPUはSENTの受信モード、送信モード両方で使えるみたいです。
またフラッシュプログラマーとしてPICKIT3互換の回路を実装しているために
別途プログラマーの購入の必要がありません。(自分は元々PICKIT3を持っていましたが)

RSオンラインで10,418円で購入、注文した翌日には届きました。
User’s GuideとDemo CodeはMicrochipのホームページからダウンロード出来ます。

まだ使っていませんが徐々に使っていく予定です。

Microchip社のCan Lin Sent Starter Kit
Microchip社のCan Lin Sent Starter Kit

このブログを始めるにあたって

I2C、SPI、UARTその他いくつかのシリアルインターフェースに関しては知っていましたが
「SENT(Single Edge Nibble Transmission)」に関してはその存在すらも知りませんでした。

「SENT(Single Edge Nibble Transmission)は、センサとECUマイコンシステムを接続するシリアル・バスで、主に車載アプリケーションに用いられてる。」
現状では車載以外では使用例がなさそうです。

「SAE Internationalで2007年4月に最初の仕様書が発行されています。
2007-04 J2716_200704
2008-02 J2716_200802
2010-01 J2716_201001
2016-04 J2716_201604
つい先日最新の仕様書が発行されていますが
現在市場に流通しているSENT対応の製品は 「2010-01 J2716_201001」準拠だと思います。

まだまだ情報が少ない「SENT」なので自分の備忘録もかねて
調べたことを綴って行こうかと思っています。

本当に情報が少ないので間違った解釈も多々有ると思いますのでお気付きの点がございましたらご指摘をお願いします。